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前回の
「たった一人の中庭」
フォトレポートの続き
です


前回のフォトレポートはコチラから!
【Photo Report:たった一人の中庭-1-】
ココをクリック!

Nakaniwa-10.jpg

今回はアーティストとして、
まじめに向き合ったことを伝えていきたいので、
あえて絵文字やカラー文字は一切使わずに
僕の感じたことを言葉にして届けていきます。





ジャンミシェルは説明をしない。

オーディエンスにとって大切なのは、
この「一連の展示型演劇を通じて”感じる”」ということだ。



出演していた自分たちでさえ、
全体を通してみないと全貌が見えないし、
そしてそれも個々の解釈にゆだねられる

さらには、
この公演を通じて思考がまさに行われて変化していく。

まるで、
この公演は生き物のようだ。



テーマは「フランスにおける難民キャンプ」なのだが、
それが展示形式でこうしてオーディエンスに表現される。
だが
これもまたキーワードとしてのテーマであり、
真の意図はその先の深い部分に隠されている


でも真意を知るのは
ジャンミシェルしかりLFKsだけ
である。


それを「理解する」ではなくて「感じる」のだ。

言い換えれば、
”考えて、それを感じる”のではなくて
”感じて、それを考える”のだ。





自分の個人的な解釈を少しだけ書いておこうと思う。
先に言ったように、
正しい解釈や意図が何かは本当に分からない。

出演者としてではなく
オーディエンスとして一人の人間として感じた
独断と偏見のレポート
です。



ホワイトルームやダークルームで見えるモンスター。
真っ白な部屋で爆音に合わせて踊りまくるモンスター。

モンスターは白人を意味して、
広義では、我々、資本主義社会に生きる人間の生活を表しているように感じる。

自分たちが普通にやっている”当たり前の様な生活”を
こうやって誇張してエッセンスだけ見るとハッとさせられる!!

”今までの当たり前”
ある意味では
”マインドコントロールされた常識の価値観”
だということ。

ダークルームにはその生活への皮肉が見て取れた。
むしろ、
これは皮肉以外の何物でもない!

資本主義国に生きる人が夢中になるテレビの価値観、
すなわち
エンターテイメントとしての芸術
真の意味での反抗的芸術の立場から
ばっさり「茶番だ。滑稽だ。」と切っている。



インスタレーションでも同様に
人間が卵のようにオンリーワンではなく代替品として
人間A、人間Bのようにアイデンティティを失って並んでいる。
そして沸騰してはじかれる卵。
落ちた先にはつぶれた人。
時間や電話などに追われた資本主義社会の現代人。
水浴びを楽しむ(利便性にとんだ現実社会の)人々。

インスタレーションは抽象的すぎて
これは本当に解釈が難しいところだ。
あくまで自分が勝手に感じて思ったことであることを言っておく。



はかりでは、
口笛で吹かれた陽気なフランス国家。
しかし
対照的に映し出されているのは現代フランス国家のもつ闇。
現在も行われている強制送還。

先ほどまでの
資本主義への皮肉もこめた見方を認識することで、
自分たちがその一員として見えなくなっていたものを
客観的に感じられる
ようになった。

そして、
このはかりから具体的な内容に入っていくのだ。

「ああ、これが我らがフランス!」という誇り高き名のもとに
行われている強制送還。

これもジャンミシェルが母国フランスをキーワードに
皮肉として反抗的芸術を貫いているように見える。



そして政治オフィス、更衣室、キャンプと畳み掛ける。
強制送還と難民キャンプを例にして、
さっきまでの資本主義の在り方とリンクしながら
資本主義に価値観をぶち壊して世界でのダークサイドも見せて

標準の価値観はどこか?

ということを思考させられた。


そして
ここまで来ると一つの窓がある。
...実は、
ここまで外が見える窓は全て完全に隠されていた。
外の情報が初めて見える瞬間である。

そう、
オーディエンスが今までの「常識の概念」を壊されて
本当に世界で起こっている目を背けてきた世界と対峙して、
新しい「常識の概念」を受け入れる瞬間である。




ここから実際の難民キャンプへと足を運び、
自分が難民キャンプでの生活を体感する。

ここで、
「フランスの難民キャンプは楽しいでしょ。この国はすごいでしょ。フランス最高!」
という皮肉のこめたパフォーマンスも目の当たりにする。


そして
最後に「ダマステスへの道」が現れる。
ここで全てが思考へと超越された。

マジョリティが正義や常識ではない。
マイノリティが異端や間違いではない。

世界の本質的な標準はどこにあるのか?



”たった一人の中庭”で
従来の価値観は粉々になる。
新しい価値観を受け入れる環境が整う。


ではそれは何か?

それを思考する。

公演を通じて感じて、それを思考する。


Nakaniwa-11.jpg

もう一度だけ言っておきます。

ジャンミシェルは説明をしない。
オーディエンスにとって大切なのは、
この「一連の展示型演劇を通じて”感じる”」ということだ。



まさに芸術大学での学びのように、
思考の場として芸術のあるべき姿を感じられる空間

この作品のパーツの1つになれたことを誇りに思うし、
この機会に
”アーティストとしても一個人としても”
感謝してやまない。
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