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お世話になりました奈良橋陽子さんが、
UPSでとても素敵なインタビューを載せておりますので
ご紹介させていただきます

前回の菊地凛子さんに続いて第弾〜




【INTERVIEW 奈良橋陽子×ロベルタウォーラック】
INTERVIEW WITH ROBERTA WALLACH



陽子「 役者が観客に与える影響力はびっくりするくらい凄い。例えば、女優がある商品のコマーシャルに出ただけで、その商品が売れたりとかね。 それくらいの力が役者にはあるのよね。だけど、その力は恐ろしくもあるし、正しく使われなくてはならない」

ロベルタ「すべての芸術にそういった力が潜んでいると思う。例えばミュージシャンやロックスターっていうのは、詩人の延長上に居るような人達だと思うの。彼らは音楽であらゆるエネルギーを発信することが出来るし、幅広い影響力がある。ジョン・レノンが一つの例ね。そしてパフォーマーは、何等かのキャラクターになりきることが出来る。そのキャラクターを完璧に自分のものにしてしまい説得力を持つことで、我々に影響を与えるのだと思う。道化師でも、セックス・シンボルであっても。みんなそういう点で共通している」

陽子「 反逆者は美しい、というのも・・・」

ロベルタ「そう、みんな意識しているかしていないか分からないけど、善人でも悪人でも、そういうキャラクターにどこかで共感するの。本当に成功しているパフォーマーっていうのは、そのようなキャラクターを作り上げることに長けているのね。でもそれをするには、必ずしも才能ある役者である必要はない。それよりもスターの性質があるか無いかってことがポイント。自分のどの部分が商品になるかっていうことを自分自身で良く分かっているのよね」

陽子「 それがスターの凄いところね」

ロベルタ「その両方が一緒になった時に魔法が起きるの。魅力と才能を両方持ち合わせている人。それはみんなが手に入れたいと思っているわ。 私は先生として、才能は教えることが出来ないけど、生まれ持った才能を遮っているものを取り除く手助けは出来るってことが面白いなと思うの。それはとてもやる価値があることよね。生まれ持った素晴らしい才能がありながら技術が無いがゆえに使い方が分からなくて、自分の能力をフルに発揮出来ていないってことが多々ある。だから才能も技術も両方持っていないといけないわけ。有名だからといって、自分のやっていることをしっかりと把握しているとは限らない」

陽子「 テレビや映画を観て、役者になりたいって思う人は確かにいる。そう思うのは簡単だけど、実際に役者になるためのプロセスを歩み始めたとたん、そんなに簡単なことではないってことに気付くのよね」

ロベルタ「その通り。例えば単純に、スポーツ選手の例を挙げてみましょう。ある程度の能力は生まれ持ったものかもしれないけど、それでもトレーニングは必要よね。だけど、試合を観ていると、あたかも簡単なことをしているかのように見える。彼らを見ると、「あんな風に泳げるんじゃないか」、「あんな風にスキーが出来るんじゃないか」っていう錯覚に陥ってしまう。見ている人に自分もできるんじゃないかと思わせてしまうの」

陽子「 未だに監督の中には、「役者」と一緒に仕事がしたくないと言う人もいる。役者よりも、そのへんの道端から引っ張ってきた人の方が良い演技をするんだと」

ロベルタ「それは正しいときもある。おそらく貴女はキャスティング・ディレクターだから誰よりも分かっていると思うけど、役者でない人達は、誰にも荒らされていない、とてもピュアなものを持っているのよね。だけど演じられる役の幅は狭いと思う。その一部だけを撮影したら、それでもう終わり。限界はあると思う。だからバランスが大事だと思うの。たまに、生徒としてはプロ並みなのに、外に出て仕事をして恥をかくのが怖いから全く仕事をしない役者っているわよね。だけど仕事はいつかしなくてはならないし、なおかつ訓練だってし続けなくてはならない。勉強することが全てではないし、現場でしか学べないこともたくさんあるから」

陽子「 避難所のような安全なスタジオで訓練しつつ、外でリスクを負うことが大事」

ロベルタ「要求されることが根本的に違うわよね。簡潔に言ってしまうと、クラスは自分でお金を払って演じるわけだけど、仕事はお金をもらって演じるわけだから」

陽子「 でも多くの人が「演じる」なんて大したことじゃないって思いがちだから。私もスターになりたいと。そう言うのは簡単よね」

ロベルタ「だからこそ私は教える時、生徒に一番初めに聞くのよ。「貴方はなぜ役者になりたいの?」ってね」

陽子「 最高の質問」

ロベルタ「若い頃に比べたら、その答えは変わることだってある。大切なのは、自分にその質問を問い続けることなの。答えは変わり続けるものだから。自分は演技に何を求めているのか。それを常に自分に問い続けなくてはならない」

陽子「日本人俳優とアメリカ人俳優の違いは何だと思う?特に女優」

ロベルタ「素晴らしい質問ね。一見、大きな違いがあるように思えるわよね。私はこのことについてずっと考えてきたんだけど、単に文化の違いとしか言いようが無いような気がしてきたの。別に女優に限定したことではないけれど、女優の方がその影響を受けているかもしれないわね。感覚的なもの、個人に潜むセクシュアリティーを素直に、純日本的に表現できる環境が無いの。だけど国際的なスターになるには、そういった感覚に触れられなければならない。無理やりそういうことをやれとか、下品になれと言っているわけじゃないし、肌を露出すればいいってわけでもない。ただそういった感覚に触れなくてはならないし、大人のレベルでのセクシュアリティーを自分で受け入れて、いつでも使えるようにならなくてはならない。それが出来なければ、スターにはなれない」

陽子「国際的な映画のキャスティングでも壁にぶつかることがある。才能も、輝くものもあるのに、何かが邪魔をして本来持っている能力をフルに使うことが出来ていない役者に出会うことがある」

ロベルタ「さっき、セレブの俳優たちが持っている力について話したけれど、例えばベティ・デイビス、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンローなんていう人達は、同じ社会に生きていながら「女性の描かれ方」というものを変える力を持っていたのよね。それが我々芸術家の役目だし、出来れば我々の生きている文化の中で、よりクリエイティブでポジティブな変化をもたらせるような勇気を持っていたいと思う。 日本人男性に関して言えば、私にとって、渡辺謙のような日本人俳優が「セクシー」だと認識されることはとても嬉しいこと。漸く日本人男性が本来持っている力強さや美しさを分かってもらえたんだと。日本人男性の「抑圧されたサラリーマン」というイメージをブチ破ったわよね。だから、若い俳優たちにかかってるの。そういったタブーをブチ破って欲しいわ。私は教えていて何が楽しいって、今まで抑圧されていた自分達の中にある真実を見つける手助けが出来るんじゃないかと思えるからなの」

陽子「私がアメリカで女優になろうと訓練していた頃、なんでもかんでも感情を外に解放している人達に比べて、私は内側に色んなものがあったから、それはそれで誇りだった」

ロベルタ「もちろん。映画では、それはとても大切よね。カメラを通して見ると、表現が小さいほど影響力があるから。舞台では、もっと大きく表現しないといけないけど。それでも、微妙な表現の方が、大袈裟な表現よりも良い。どの文化にも「大根役者」は存在する。ほとんどの人間は、実際起きていることと実際言っていることとにギャップがあるもの。みんな秘密を持っているものだからね」

ロベルタ「あらゆるレベルの役者を一つのクラスにまとめてしまうということは、一般的に日本では余りやらないことかもしれないし、その方が良い場合もあるけれど、レベルを混ぜることが効果的なときもある。実は、もちろん経験の少ない役者が経験の多い役者から学ぶのは当然なのだけど、逆に経験の少ない役者から経験のある役者や先生が学ぶことの方が多いのよ。これは保証する。そしてとても価値があるもの。ダンサーがずっと身体を鍛え続けなくてはならないように、役者に「卒業」なんてものは無くて、訓練し続けなくてはならないものだから」

陽子「「何をしてる人?」と聞かれて、「役者です」って答える人がいる。でも「実際、芝居しているの?」と聞くと、「いいえ」と答える」

ロベルタ「じゃぁ、それは役者とは言えないわね。
アメリカでは、長く仕事をしている役者でさえも、撮影に入る前の役作りの段階で助けが必要な場合がある。それが大きな違い。アメリカではそれを公にはしなくても、素晴らしいコーチと一緒に役の準備をすることは普通なの。みんなやっていること。それをするからと言って、自分はダメな役者ということにはならないし。日本人は本当にそういう意味で、目を覚まさなくてはならないと思う。そういった傾向はまだないと思うから」

陽子「一番大きな壁は「プライド」だと思う。「私はこれだけの経験がある」「私は有名だ」「そんなもの必要ない」っていう態度を取られるのよね」

ロベルタ「そういう態度で出てくるのは日本人だけではないけどね。だけど、物凄く成功している役者で、それでもなお自分の貪欲な好奇心に従えるほど謙虚な人もいると思うの。そういう人に注目すべきよね。ある程度の地位まで上り詰めていて、なかなかのキャリアの持ち主でも行き詰ることはある。同じような役を何度も何度も繰り返し演じていると、観客も徐々に飽きてしまうの。商業的にも自分にも影響することだと思う。自分が歩くのを止めた瞬間、新鮮さを失ってしまうもの」

陽子「だから私はアクターズ・スタジオのコンセプトが好きなの。パトリシア・ニール。彼女がアクターズ・スタジオで若い役者と一緒に読み合わせをしていたのを覚えているわ」

ロベルタ「私達は恵まれている。アル・パチーノやエレイン・バースティンなどという賞をもらっているような素晴らしい役者達がアクターズ・スタジオのメンバーなのだから。そのようなレベルの役者達が、学び続けながらも、(若い人達に)何かを伝授していく姿勢が大事だと思うの」

陽子「日本にそういう場所を作ることが私の夢」

ロベルタ「そう、基盤となるところが必要だと思う。(アクターズ・スタジオは)単なる訓練の場ではなくて、仕事をしている役者達の為に元々は作られたものだから。仕事をしていく上での基盤となるところを作る。それは私の夢でもあるわ」

陽子「自分の名声を使って人々に影響を与えたいと思っている謙虚な役者さんが沢山いるの。だから、彼らと一緒になって、アクターズ・スタジオみたいな場所を作りたいと思う」

ロベルタ「私も入れて!!着物と浴衣を用意しておくから。




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